岩手県視察報告(6月28日・29日)

既に解体撤去が決まっている大槌町旧庁舎前。ここでは、当時の加藤町長をはじめ25人の職員が死亡、行方不明となった。慰霊碑の前で鎮魂の祈りを捧げた。

平野公三大槌町長より復興状況を聞く。町長として、職員の多くが被災者であり、全力で復興支援に取り組む職員の健康管理や心のケアに最大限心を配ってきた。本格的な復興はまだまだこれからであり、引き続き人的支援をお願いしたい、とのことであった。

大船渡港周辺海岸防潮堤整備事業を視察。5地区において最大級クラスの津波に対して、7.5mの高さの防潮堤で多重防御の考え方で減災を行う。東日本大震災では、水門等の閉鎖作業に従事した多くの水防団員が被害に遭ったことから、衛星通信ネットワークにより水門等を自動的に閉鎖する水門・陸閘自動開閉システムが導入された。

陸前高田市の高田地区海岸に整備中の高さ12.5m、全長2㎞の防潮堤を視察(左端が三宅府議)。